はるログ

日々の思考を垂れ流します

父の日に神戸牛を贈って気付いたこと

ここ2年ほど、母の日、父の日、両親の誕生日などには弟と合わせて1万円くらいで、プレゼントを贈るようにしています。

先週の父の日には、散々迷ったあげくに、神戸牛を。家族(3人)で食べられるし、父はとにかく肉好きだし、いいかなと思ってのチョイスでした。プレゼントって「自分では買わないけどもらうと嬉しいもの」を贈るのがいちばんです。

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で、今回は母の日と父の日にプレゼントを贈ったあとの、両親の反応の違いに思うことがあったのでブログにしたためることにします。

要は、「またプレゼントを贈りたくなる人と、そうじゃない人がいる」という話です。

今年の母の日には、ロクシタンの詰め合わせを贈りました。ロクシタンは、母がずっと欲しがっていたのを知っていたので、そんなに迷うことはなくすっと決まりました。

母からは、届いたその日に「ありがとう!ずっと欲しかったから嬉しいわ~!おばあちゃんが前にいい香りって言ってたから、おばあちゃんにもおすそ分けしていいかな?」というような内容のかなりテンションの高いメールが届きました。

こんな喜ばれるとは思ってなかった!と感じるほどのメールだったので、本当にロクシタンを選んでよかったなと思わせてくれるものでした。

そして、父の日にプレゼントを贈ったときには、父から「父の日ありがとう!」というメールが。これはこれでいいんです。

ただこれ、プレゼントが届いた日の翌日にきたもので、しかも母から「父の日のお肉ありがとう!おいしそう!ところでお父さんからお礼の電話はいった?」というような連絡がきていました。実はその時には父から電話もメールもきていなかったのです。

さあ、父と母どっちにまたプレゼントを贈りたくなるかは明白ですよね。

普段自分がどっち側なのか、考えてみると正直なところ、「母側」だと断言できなくて、「ああ、やばい」と思いました。ここで100点なのはきっと、すき焼きでもなんでもいいのですが、食卓の写真を撮って、「めちゃくちゃおいしい」とでも追送メールを送るとか?

そういえば、最近遠くに住んでいる祖母と会って、「これで洋服を買いなさい」とお小遣いをもらっていました。これだって、「こんな服を買わせてもらいました」と一言メールでも電話でもすれば、「あげてよかった」と思ってもらえるはずです。

普段いかに自分本位で生きているかを考えさせられた出来事でした。父は身をもって教えてくれたのだと思います。

映画「海街diary」が今年のナンバー1に決定しました

海街diary、手放しに「最高」と言えます。

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http://109cinemas.net/events/umimachi/

今年いちばんです。間違いなく。ビジュアルが公開されたときから、「これはぜったいに良い」と思っていましたが、その期待を上回る完成度。べた褒め。

些細な日常の素晴らしさ

鎌倉の古民家で暮らす4姉妹の日常が、四季を通して描かれます。家族を大切にするその方法は、4人いれば4通り。

しっかりしなきゃと家族を支える長女、自由奔放ではっきりと意見を言う次女、穏やかでいつでも笑顔を絶やさない3女、明るくて活発だけど気遣いのできる末っ子。バラバラな個性を持った姉妹が物語の中で少しずつ絆を深めていくその過程を、ときにはくすっと笑いながら、ときにはうるっと目に涙をためながら見守りました。

そばにいる人の存在

姉妹の近くにいる人たちも、素敵な人ばかりです。とくに、末っ子「すず」と仲良くなる風太前田旺志郎くんの熱演も光って、映画の中で大きな存在感を放っています。

父親を亡くして鎌倉に引っ越してきたすずが、風太にだけずっとため込んでいた悩みを打ち明けます。それを笑いで返す返すおちゃめな風太ですが、そのあとにすずをある場所に連れていって彼なりにすずを元気づけようとする。そんな不器用だけどあったかい優しさにまたうるっとしてしまいます。

近くにいる人を大切にして、そして大切にされながら日々を過ごすこと。海街では、そんな当たり前のようで当たり前じゃない幸せが描かれているのです。

印象的な食事風景

海街では、食事シーンも印象的。

ある日、末っ子のすずが同級生の家のしらす加工業を手伝い、お土産にしらすをもらって帰ります。次の日、姉妹でちゃぶ台を囲んでしらす丼を食べるのですが、すずは大好きなしらす丼をどんぶりに口をつけて勢いよくかきこみます。

これを長女の幸が「かきこまないっ」と注意すると、すずはすこし嬉しそうな顔をします。実はこれ、すずが鎌倉の家に越してきて、姉妹の一員になってはじめて受けるお説教なのです。それまでは仲良くしながらもやっぱり「他人」だった関係から、本当の姉妹になりつつあることを教えてくれるとてもいいシーン。借りてきた猫みたいだったすずが、すこしお行儀の悪いところを見せはじめるのにも、またうるっときてしまいます。

 食事があって、それを囲む人がいて、食事はいつも何かしらの役割を果たしていました。思い出を分け合うためにちくわカレーを食べたり、しらすトーストが父親の過去をたどるきっかけになったり、フライ定食が元気をくれたり。いい映画って、食事が魅力のひとつになっていることが多いなと思います。

とにかく観るべき

です。

物語としては淡々としているといえばそうなのですが、観ているこっちの感情はもう常に「やばい涙が…」状態。観に行くときの注意点としては、客層を考えることですかね。絶対に静かに落ち着いて観れる映画館がいいですよ。

品プリの横にドーンとかまえるシーフードレストランに行った

ここです。シンガポールシーフードリパブリック。

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場所は、品川プリンスホテルの真横、ホテルまで歩いて1分です。ネオンが輝く建物は、日本ばなれをしていてちょっと怪しい感じ。わりと入りがたい雰囲気で、ふらっとここに入る人ってあんまりいないんじゃないかなあと思いました。

実際に入ってみると、まず目に付くのは、カニの入った水槽。紐でくくられてはいますが、元気に生きています。

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そしてこのカニが、このお店の主役。「マッドクラブ」という日本ではあまり手に入らないカニを色々な調理法で食べさせてくれます。

ノコギリガザミ - Wikipedia

ちなみに、マッドクラブとは日本でいう「ノコギリガザミ」のことらしいです。異様に爪が大きくて、ズワイガニなんかよりもずっと甲羅がかたいちょっと強面のカニでした。

食べ方は、「チリクラブ」「ソルトペッパークラブ」、他にもこのカニだけで何種類ものメニューがありました。わたしたちは、王道の「チリクラブ」を注文。おいしそうな蒸しパンも一緒にお願いします。

 この日頼んだメニューは、

シーフードサラダ

大きな海老がたくさんのったサラダです。メニューに3辛マークがあった通り、めちゃくちゃ辛いのですが、紫玉ねぎとかパプリカがマリネにされていて、さっぱりとしたいい味。クラゲが食感のアクセントになっています。

シリアルバタープラウン

海老をシリアルとバターで炒めたもの。運ばれてきた時には、まるで海老がおが屑に埋もれているかのような見た目です。しかし、おいしい。海老の甘みと旨みをガツンと味わうことができます。

石垣牛のステーキ

期間限定メニューなんですかね?高くて量は少ないけど、お肉の味は抜群です。柔らかいし、ジューシーでした。

ココナッツシュリンプトースト

これはめちゃくちゃおいしかった。トースト(フランスパンかな?)にペーストにした海老をぬって、その上からココナッツをまぶして揚げたもの。おいしすぎるジャンクフードという感じです。もっちもちです。

焼きそば的な

お醤油っぽい香ばしさのある焼きそばでした。しめで頼んだのですが、また食欲が湧いてくるこれまたジャンクなおいしさです。

チリクラブ

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主役だけに、最後に「待たせたな」とばかりに運ばれてきます。マッドクラブは、S、M、Lとサイズで注文するようになっていて、わたしたちはMを注文しました。それで確か、5千円後半くらい。けっこう高いです。

すでに解体してあって、食べやすくなっています。ちなみに、甲羅をめくっても味噌はなくて、ちょっとがっかりしました。

しかし、2本の爪はかなり食べごたえありです。繊維質で身がしっかりしていて、風味が濃い。見た目と違わぬ味でした。

さらに、チリもめちゃくちゃおいしい。つけあわせで頼んだ蒸しパン(単体でもおいしかったです)をチリソースに付けて食べるのですが、それだけでは足りずにさらにスプーンですくってすする始末。辛さと甘さが絶妙にマッチしていて、手が止まりませんでした。

クレームブリュレ

これは、ちょっと口に合いません。普通のクレームブリュレではなく、スースーするようなミントっぽい味がしました。上にのっかってるアイスもはじめましてのもので、「アジアンクレームブリュレ」というところでしょうか。

かき氷(メロン)

かき氷に、ココナッツミルク、タピオカ、メロンの果肉がのった贅沢なかき氷。かき氷にココナッツミルクって、最高の組み合わせですね。

かき氷(チョコレート)

これは興味本位で頼んでみたもの。チョコレートだけじゃなくて、あんっぽい味もしたり、ナッツが入っていたりとにぎやかです。しかし、かき氷にはチョコレートではありませんでした。

すいかのフローズンジュース

飲み物なのですが、これは1品として紹介したいメニュー。けっこう甘いのですが、フレッシュでめちゃくちゃおいしかったです。スイカのおいしさを凝縮したジュース、おすすめです。

ということで、頼んだメニューはこれで以上。頼みすぎて(とくにデザートは減らすべきだった…)お腹はパンパンです。お値段は、3人で2万6千円くらい。お酒も飲んだし、カニとかお肉とか高かった割りには、という印象でした。

「感動するくらいおいしい」というよりも、普段食べない料理を味わえたり、お店のアジアンな雰囲気で非日常感を味わったりできるという点でおすすめです。カニとか海老とか手づかみでがつがつ食べるような屋台感があって、個人的にはお気に入りのお店です。

本格インドカレーを銀座で食べてきた

「おいしいカレーが食べたい!」という欲を満たすべく、銀座まで出向いてきました。行ったことのないお店を開拓したくて、食べログでいそいそと調べた結果、銀座の「アーンドラ・ダイニング」に決定、弟を誘って突撃しました。

お店につくと、評価に違わぬ盛況っぷり。店内ではインド人の店員さんがせわしなく働いています。ここでひとつ付け足しておくと、これは味の絶賛ブログにはなりません。あしからず。

お店に入って早速注文したのは、もちろんこちら。

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チキンカリー
シーフードカリー
羊肉カリー
ポリヤル(野菜のあっさり炒め煮)
サンバル(豆と野菜のカリー)
ラッサム(タマリンドと胡椒のスープ)
チャパティ(全粒粉の薄焼きパン)
ピケル
ライス

カレーやらスープやらライスやらがのったプレートは、これでもかとインド感を醸し出しています。メニューには「ベジタリアン」と「ノンベジタリアン」がありますが、わたしたちは当然「ノン」のほう。とはいっても、ゴロゴロとお肉が入っているわけでもないのですが。

ここらへんで味の感想を。正直なところ、わたしの口には合いませんでした。なぜかと言うと、たぶんですが「本格的すぎる」からだと思います。どれか分からないけどめちゃくちゃ辛いカレーがあったり、なじみのないスパイスが使われてたりして、どうにも日本でいう「おいしいカレー」のイメージとは異なります。

弟は「タイ米が無理」と言っていましたが、これに関してはもはや「インドカレーを食べる資格はない」といえます。

ただですね、このお店に行かなきゃよかったかというと、そんなことはありません。インドカレーを体験できたということや、なによりとてもいいお店だったのです。

ライスのおかわりができるのですが、店員さんが陽気で、 どんどんライスをおかわりさせてきます。くれます。カレーが残っている限りは、永遠におかわりさせられるのではないかという不安が出てくるほどに。タイ米嫌いの弟は、日本語のできるインド人に向かって、「ノーノー」「ライスノー」と言い続けていましたが、インド人はおかまいなしに「食べるでしょ?」と言ってこんもりとライスをよそってくれました。

弟はずっと中途半端な英語を使い続けていたが故に、お会計の時にインド人から「彼はなに人なの?」と質問されていたのが面白かったです。

お店の雰囲気はとてもよくて「やばいカレー全部食べれない」と思いつつも、楽しい時間を過ごすことができました。

味に関しては、タイ料理のように好みが分かれるものなのだと思います。ツウからすれば、きっとものすごくおいしい本格インドカレーを食べさせてくれるお店なので、インドカレー好きはぜひ期待して行ってみてください。

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そうだ、食後に頼んだチャイはものすごくおいしかったです。

グザヴィエドランのmommyを観た

グザヴィエドランの「mommy」を観ました。

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グザヴィエドランは1989生まれの26歳。「mommy」を含めてすでに5本の映画を撮っています。どれも評価は高くて、今回の「mommy」では第67回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞しました。

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この「mommy」ですが、観たほうがいい、というわけではない。暗くて辛くて重い映画です。だからむやみやたらに人にすすめたくなる映画ではありません。

でも、たった一瞬だけうつされる「愛」とか「希望」が頭に焼き付いて離れなくなります。その刹那の昂揚感たるや!

あとは、登場人物のファッションや、流れる曲(2000年代のヒット曲がガンガン流れます)がとてもいい。わたしはもう一度観たいと思っています。

辛いけど。

断食体験談が面白い

面白かった。なんと8日間も断食を続けたようで、ご本人がTwitterで実況をされています。それによると、7日目まで「食べたい」とか「お腹が減った」という気持ちが起こらなかったとのこと。

本当?

わたしは試してみる勇気も好奇心もなく、どうせお腹が減るだろうとも思っています。

少し前に、お昼ご飯しか食べていなかったことがありました。このときは、わたしも「食べたい」という気が起こらなかったのですが、同時に精神的にどんどん深く暗く落ち込んでいくのも感じていました。心身ともに力が出なかったのです。

この方は、どうやらそんなこともなく一時的にダルさは感じたものの、むしろ体調はいいらしい。食べなくて生きていけたり生活できることは分かるけど、思考力とか感情とか奪われないのかな。

そんな気になるならやってみろと自分でも思いますが、うーん。

夏休みに挑戦してみる?いや、せっかくの休みにおいしいものが食べられないなんて!平日に挑戦してみる?仕事にならないじゃないか。週末だけプチ断食してみる?せっかくの休みにおいしいものが食べられないなんて!

だから痩せずに脂肪をどんどん溜めこんでいくのでしょう。

しかし驚いたのは、断食中は大して体重が減らないということ。食べてないのに。この方によると、むしろ断食後の3ヵ月で15キロほど落ちた経験があるそうです。

他の方のコメントを読むと、

断食後の運動→筋力↑→基礎代謝↑→体重↓

というサイクルで痩せていくようで、断食で余分な脂肪を落としてから運動するとより効果的ということでしょうか。

私は断食はできないので、少しでも歩くようにしたり、うすい食事制限を取り入れようと思います。やせたい。

 

葛飾北斎に興味が湧いてきた

先日葛飾北斎の娘、お栄を描いた映画「百日紅」を観ました。

監督は、「カラフル」「河童のクゥと夏休み」を撮った原恵一さんです。声優さんも豪華で、杏、松重豊濱田岳高良健吾、美保純、麻生久美子など。主題歌は椎名林檎です。

で、とてもいい映画だったなあと思っていたところに、なんとこんな美術館が長野にあるらしいという情報をキャッチ。

その名も「信州小布施 北斎館」!

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信州小布施 北斎館|画狂人葛飾北斎の肉筆画美術館

昭和51年に開館した北斎館は来年11月7日に四十周年を迎えようとしております。

 

当館ではこの記念事業の一環として新館増築計画を一昨年立ち上げました。

 

過去に行った増改築では、葛飾北斎の残した画業をより多くの方にご覧頂けるよう努力して参りましたが、この度の増改築では来館者の皆様に、よりよく展示をご覧頂くためにワンフロアで映像と展示をご覧頂けるようになりました。

 

今回も新館落成を機に、よりいっそう展示を充実するため特別展を企画しております。

 なんと今なら、北斎シャトルバスも走っているようで。素晴らしい。

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北斎館では新館が完成した記念として、6月のおわりまで「北斎とその弟子たち」という企画をやっています。

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ジブリも協力しているみたい。

ぜひ行ってみたいですね。というか、ふらっと小旅行をしたい気分なので、ちょうどいい。前にもふらっと小旅行をしたくて長野に行きました。その時は、草間彌生の展示をやっていたので「松本市美術館」へ行きました。思い出した。草間彌生シャトルバスも走っていました。

長野は意外と近いし、交通費もそんな高くないし、街歩きが楽しいし、名物もあるし(そば)、ふらっと旅行するにはおすすめです。日帰りで十分なところもまたポイント高い。

これは要検討ですね。かなり行ってみたいです。