まだ音楽CDが売れる!ニッポンの不思議 | The New York Times | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
今って妖怪ウォッチが大人気らしいじゃないですか。
結局、昔CDが売れていた時代ってこういうことなんじゃないかと思ったりします。もうね、結局CDを買うのだって、ただの流行だったわけです。
音楽が好きで、積極的にいい音楽を探す人っていうのは、当時CDを買っていた人の中のほんの一握りだったと思うのです。
今は全国民揃って同じアーティストが好き、なんて現象が起こらなくなった。そうすると、流行にのりたい人は、きっと音楽から離れていきます。
だって、楽しいことなんて、世の中には溢れているので、音楽じゃなくてもいいわけです。合間を埋めるモノやサービスは、すべてがライバル。もう音楽業界の中での戦いなんて、意味ないんです。
モノにはライフサイクルがあるわけで、いまCD販売は衰退期も衰退期という状況で、「あの頃」を取り戻すには、奇跡を起こすしかない。音楽業界は、もっともっと「音楽」というコンテンツを使ってどんなビジネスができるか、という部分を追及してくるべきだったのかもしれません。
CDなんてそのうち廃る。って思っていればいま音楽業界はもっと面白かったかも。そう考えると、ちょっと残念です。それで考えれば、フェス人気だってそのうち下火になります。少なくとも、もう成長期はとっくに終わっている。
フェスって、すごくいいんですよね。
だって、普通知らないアーティストのライブなんて観ないじゃないですか。それが、ふらっといい音楽に出会えたりするので、アーティストにとっても、リスナーにとってもとてもいい出会いの場になっていた。
だから、こんないい場所を無くしてしまうのは、もったいない。だとすれば、それにかわる何か新しい場所、あるいはコンテンツをもう考えておかなきゃいけない。
「音楽はなくならない」という話と「CDが売れない、これからは配信の時代」という話は同じ次元の話ではないんですよね。まったく違う。CDの次は、当然配信だっていう考え方が、もはやわけが分からない。
音楽はビジネスだというのはちょっと繊細な話かもしれませんが、でももっと音楽をビジネスとして発信するようなアーティストが増えれば、面白いと思っています。まあ、ある意味という感じですが。
とか言って、わたしが好きなバンドまったくそんなあれではないのですが。あと、わたしは月に数枚CDを買っている古いタイプの人間です。