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単位展に行ってきました

単位展に行ってきました。

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ざっくり内容を説明すると、「あらゆる単位の紹介」です。1キロの重さはどれくらいなのかを色々なもので表していたり、マッハの速度が映像としてみれたり、5秒をはかるゲームがあったり、自分を写した映像から解像度がみれたり…!

意外と先端技術を駆使した展示もあってそれに触れることもできます。体験型の展示が多くて、なかなかに充実した時間を過ごしてきました。普段単位なんて興味ないのに!

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これは、単位の提案ですね。「1帯」…可愛くて写メってしまいました。他にもホットケーキに蜜を1周させる「1蜜」とか。ポスターといい、こんなイラストといい、どこか気の抜けた雰囲気があって気楽に楽しめちゃいます。

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これは、過去最高額の紙幣だそう。ハンガリーのお金で、1000000000000000000000ペンゲー(10ペンゲー)です。ただし、印刷までされて発行されず、実際の価値はたった2ドル。いったい何があったかをウィキ先生に聞いてみると、

第一次世界大戦の敗戦国であるオーストリアは、その戦後賠償金をファイナンスするために政府・中央銀行が貨幣を発行し、シニョリッジを利用した事が、ハイパーインフレの引き金を引いた[47]。これによって、オーストリアは月率50%、年率1000%をはるかに上回った[63]オーストリアハイパーインフレは1922年8月に停止した[44]

第一次世界大戦後にオーストリアから独立したハンガリーにも激しいインフレが襲った。独立直後に導入されたハンガリー・コロナ英語版の通貨価値は激しく下落し、1925年のペンゲー導入まで続いた。

第二次世界大戦後にはより激しいハイパーインフレが発生した。ペンゲーは後期の16年間で貨幣価値が13000分の1になったが、20桁以上のインフレーションは1946年前半の半年間に起きたものである。

このようなお答えが。お金に1ミリの信頼も置けない時代ですね。

話は変わりますが、こういう企画展を企画する仕事って、めちゃくちゃ面白そう。今回単位展を企画したのは、中村至男(なかむらのりお)さんというアートディレクターとのこと。

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nakamuranorio.com

有名画家の作品を集めた美術展もいいけど、こんな企画者色全開のゼロから素材が集められたような企画展もいいですね。会場には、いろんな人がいました。美術館に行くと、いかにも美大生とか、異様におしゃれなおばさんとか、美術鑑賞が趣味っぽい夫婦とか、つまりプロっぽい人がわりといます。でも、企画展にはいろんな人がいました。

だからなんだという話かもしれませんが。今回の単位展は、美術センスもなければ詳しくもない。でも、面白いものをみたり面白いことをするのがすき。というわたしにとっては、なかなかにいい出会いでした。