映画ログ。
ズートピア観ました。
神がかって面白い。
完璧な脚本に世界最高の技術が合わさって、もう大変なことに。
この時代にこのテーマ
偏見や差別にガッツリ切り込んだのがこのズートピア。
「うさぎなんかが警官にはなれない」、「きつねは悪者」、
「肉食動物は草食動物を襲う危険がある」など、
ズートピアがどれだけ楽園と謳われるほどに発展しようと、
種別間のわだかまりはいつまでも誰の心にもあり続けている。
「今取り上げるべき問題を取り上げた」という印象でした。
って説明すると暗く感じますが、全く持ってそんなことはない。
むしろ随所で笑い声が起こるほどに愉快な映画です。
動物の描き方
動物の特徴がめちゃくちゃコミカルに描かれていて、
しかも人間世界のメタファーだったりします。
ナマケモノ最高でした。
公的機関の事務員にナマケモノを持ってくる皮肉。
分かります。
世界共通なんですね。
あと警備員のオオカミにも笑いました。
強いのに遠吠えに連鎖反応する習性があって、
一匹吠え出すと警備になりません。
すべての動物が個性的に書かれていて、
このキャラクターの作り方ひとつとっても
最高の作品ということが分かります。
ジュディが可愛い
中央のうさぎがジュディです。
このジュディの表情がなんとも豊かで、キュート。
ディズニーの「人以外の表情・仕草を人以上に豊かに描く技術」は
スターウォーズのかわいこちゃん(BB-8)やらなんやらで
十分に分かっていますが、それでもやっぱり驚きます。
映画はここまで進化した
ストーリーが最初から最後まで完璧に整っています。
よく映画で「ストーリーの矛盾」とか「説明なさすぎてわからない」
とかありますが、もうそんなミクロな突っ込みどころは宇宙の彼方に
捨て去っています。
宇多丸師匠も言っています。
「欠点が無いのが欠点だ」と。
その通り。
IQ高すぎて世界が違う感じです。